さようなら、レスカ   (12.21今日のわんこ)

2007年12月18日火曜日、レスカは静かにその生涯を閉じました。10歳6ヶ月でした。

小さな異変を感じたのは日曜日の朝。レスカは主人が与えたフードに見向きもしなかったそうです。

しかし10時頃、様子を見て私が与えたときには綺麗に平らげました。明日の夕方にでも獣医さんに行った方がいいかし

ら......と思いながら
、午前中はずっと庭で一緒に日向ぼっこをしたり、写真を撮ったりして過ごしました。

ウンチが少し軟便気味だった他に、レスカの様子に変わったところはなく、夕方も全部食べました。

翌、月曜の朝も普段どおりに食べました。でも、夕方は全く食べようとしませんでした。

ウンチも軟便気味なので、やはりお腹をこわしているのかも......と思い、獣医さんへ行きました。

お薬を出してもらい、2日間服用させても様子が変わらなかったら連れて来るように....と言われました。

火曜日の朝は全部食べ、昼間は普段どおり犬舎のスノコの上で日向ぼっこをしていました。

しかしその夕方、娘が「ご飯よ〜♪」と犬舎へ行くと、レスカだけが起きてこなかったそうです。


私が帰宅したとき、レスカはキルティングの敷物を敷いたスノコの上で冷たくなっていました。

 号泣する娘たちの横に長々と横たわった姿は、とても死んでいるようには見えず、気持ちよさそうに眠っているかのようでした。

 命の灯が消えるとき、傍に居てあげたかったのに、抱いていてあげたかったのに、レスカは一人で逝ってしまいました。

 私たちに心配もかけず、看病もさせず、死に逝く姿さえ見せず、静かに逝ってしまいました。


 レスカは今、樹齢50年を超える杉の大木の下に眠っています。

 そこは、我が家と周辺の家々、主人と走ったり娘たちと遊んだ堤防や田んぼ道など、レスカが生前過ごした場所を一望する、義父所有の静かな高台の山林

 です。リビングの出窓から、キッチンの小窓から、そしてこのパソコン机の後ろの窓からも、レスカが眠っている杉林が見えます。

 レスカがいつか土にかえっても、そこからいつも私たちを見ていてくれるような、私たちがいつもレスカを感じられるような気がする、そんな場所です。


 これまでレスカに心を寄せてくださった皆さん、ありがとうございました。レスカに代わって心からお礼を申し上げます。

レスカと金木犀


レスカは金木犀の木陰が大好きでした。

強い日差しの夏の日も、小春日和の冬の日も、ふと気がつくと、いつもレスカはそこに佇んでいました。

レスカは「私が!私が!」と我を張ることが全く無い子で、いつでも何でも、すっと静かにポルダとグレーテルに譲りました。

私の膝も、大好きなボールも。私がポルダをヨシヨシ撫でるのを、グレーテルと "持って来い遊び" をするのを、レスカは

いつも金木犀の木陰に座って静かに見ていました。そしポルダとグレーテルを犬舎へ戻すと、嬉々とした仔犬のようにぴょ

んぴょん飛び跳ねながらボールや縫いぐるみを咥えてきて、「投げて!」と私の手元に押し付けてくるのでした。

いつも穏やかで控えめで、何でも分かっていて、優しかったレスカ。でもいざという時には、一番度胸が据わっていて一番

強かったレスカ。私にとって、レスカは本当に特別な子でした。レスカのような子には、多分もう会えないと思います。


余りにも突然逝ってしまったレスカだけれど、ふと振り返ると、今も金木犀の木陰に静かに座っているような気がします。

金木犀の木陰から、いつも私たちを見守ってくれている.......そんな気がしてなりません。   2008.1.14


レスカと食パンと青いリード


皆さんのお宅でもそうでしょうが、我が家のボクサーたちは、主人が「ハウス!」と言うと、それまでど

んなに遊んでいても、さーっと犬舎へ入っていきます。

ところが、私や娘が「ハウス!」と言うと、ポルダとグレーテルは言うとおりにハウスしますが、レスカ

だけはいつも言うことをききませんでした。いつも穏やかで大人しくて、なんでも分かっていて思慮深

いレスカが、唯一、「ハウス!」だけは私たちに従わないのです。

「レスカ、いけないでしょ!ハウスしなさい!」声色を変えて厳しく言ってもダメ。

「座れ!」と「待て!」をさせておいてリードを掛けようとしても、近づくと鬼ごっこをするようにピョンピョ

ン飛び跳ねて逃げ回ります。見透かされているのですね(^^ゞ 私や娘たちが大きな声を出しても、打

つ振りをしても、賢いレスカは「本当に怒るわけはない」とわかっているのです。

そんな時どうしていたかというと、 ”食パン” と ”青いリード” の出番です♪

ボールを投げて ”持って来い遊び” をしたあと、”食パン”で釣って犬舎へ誘導するか、散歩用の青

いリードを着けて西側の田んぼ道を少し歩いて、そのまま犬舎へ入れるか.......。 

レスカは食パンが大好きでした。煮干や犬用ビスケットでは最初のうちは誘導に成功しても、その後は

見向きもしなくなるのに、目の前にちらつかされる食パンの誘惑にはいつも負けていましたから(^.^) 

それから青いリード。レスカは、主人と走るときはチョークチェーンと皮のリードを着けていましたが、私が散歩するときは、手に柔らかいナイロン製の青いリードを着けてい

ましたので、私が青リードを手にすると、「お母さんと散歩に行ける」と思っていたのでしょう。

ここ1年ほどは特に後足が弱っていたため、家の前の田んぼ道を西側の突き当りまで歩

く、ほんの10分足らずの散歩でしたが、レスカはそれを楽しみにしていたようです。

普段は、いつもなんでもポルダとグレーテルに譲ってばかりのレスカでしたから、レスカ

にとってその数分間は気兼ねなく私たち家族を独り占めできる、嬉しい時間だったのかも

しれません。

そんなレスカでしたが、ここ2〜3ヶ月は私たちが食パンと青いリードを持ち出す場面が減

り、フードを食べ、排泄を済ませると、自分でさっさと犬舎へ入る日が増えました。

そんな時はポルダとグレーテルを庭に出したまま犬舎の扉を閉め、散歩の代わりに犬

舎でレスカと二人の時間を持ちました。

話をして撫で撫でして、勿論、大好きな食パンも食べさせて(^_^)v 


あの日も仕事の帰りに、私はスーパーでレスカのために食パンを買いました。

それがお通夜のお供え物になってしまうなんて思いもせずに。

レスカを埋葬するとき一緒に毛布に包んだのは、レスカが大好きだった "食パン" と "青いリード" でした。     2008.1.28