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犬嫌いだった叔母の話
近所に住んでいる叔母は、大の犬嫌いでした。嫌いというより、怖かったと言うほうが正しいかもしれません。
犬が足元に来ただけで、ヒャーッと声をあげバーッと鳥肌が立つほどでした。
その叔母の元に、ある日、生後40日くらいのビーグルの子犬がやってきました。
なんの相談も無く、息子が勝手に貰ってきたのです。
もちろん叔母は「子犬の世話は一切しない、自分で責任を持ちなさい。」と言い渡しましたが。。。
息子は朝になれば仕事に出かけます。叔母は専業主婦です。寒い時期だったので、子犬は部屋に入れていました。
トイレや昼間の食事etc.....イヤでも必然的に叔母がやらざるを得ません。
それから一ヶ月の間に、叔母は3キロ痩せました。
おもらししないか、悪戯しないかと一日中子犬から目を離すことができず子犬に振り回され、
少しも気が休まる時がないのです。留守中に何かあったら大変だと、それこそ外出もしませんでした。
あの頃の叔母は、ストレスで半ばノイローゼのようでした。でもそのうち、犬を見ても鳥肌が立たなくなりました。
子犬がトイレの失敗をしなくなる頃には、義務感でやっていた子犬の世話も全然苦にならなくなり
朝晩決まって、子犬と一緒に散歩する姿が見られるようになりました。
しばらくして、大工さんに頼んで庭に立派な犬舎が完成しましたが、今もその犬舎に主はいません。
結局、春になっても子犬は部屋から出ることはありませんでした。
叔母は、あんなに嫌いだった犬を、今では家族の誰よりも可愛がっています。
「この子は、私の言葉がわかるのよ。」「子のこのお陰で、ダイエットもできたわ。」と、
多くの愛犬家の例に漏れず、遺憾なく親バカ振りを発揮しています。(*^。^*)
今日の夕方も、ビーグルのラフ君に何か話し掛けながら、家の前を通り過ぎていきました。
犬が大嫌いだった叔母は、
「犬を飼うってこんなに大変なこと?!」 ・・・を乗り越えて、今、犬と暮らす幸せをかみしめています。
私達に無償の愛で応えてくれる犬を、心から愛しています。
バジルの涙
「あの日、連れて帰る途中、バジル、泣いたんですよ。」
我が家を後にしてから一週間後、バジルの新しいお家を訪ねたときのことです。
飼い主さんが、私を見るなりそう言いました。
「そうなんですか?」と半信半疑で尋ねると、「ええ。本当にポロポロ涙を流したの。」 「...........。」
そんな事などなかったように、指定席の座椅子ですやすやと眠っているバジルを見て、
私は、不覚にもまた涙をこぼしてしまいました。
あの日、車に乗せられたバジルは「どうして?」と言うようなきょとん!とした顔をして、私を見ていました。
「レスカやお母さん達のことは早く忘れて、皆に可愛がってもらうのよ。」
私は心の中でそう言いながら、バジルの車に手を振りました。
住み慣れた家、レスカやビッキーと引き離されて、もちろん不安や寂しさはあったでしょう。
バジルの涙はそんな「悲しみの涙」だったのでしょうか。
そもそも動物は、人間と同じように精神的な「心の涙」を流すものなのでしょうか。
レスカがお産のときに流した涙も、「痛いよ、辛いよ」という涙だったのでしょうか。
もしそうなら、辛すぎます。そうでないことを願います。
バジルの涙を見たら私はきっと、バジルを手放せなかったかもしれません。
爪切りバトル!?
メグは、どういうわけか爪切りが大っ嫌いです。
足裏のパットの間に伸びてきた毛をカットする時までは、大人しくじっとしていますが、
さあ爪を・・・という時になると、私に握られた足を引っ込めようと、踏ん張る踏ん張る。。。
最初は「メグちゃん、おりこうねぇー。ほら、すぐ終わるよー。」と、猫なで声の私ですが、
そのうち「メグ!いけない!じっとして!」と、だんだん声も大きくなり、
激しく抵抗するメグが、私の手を噛むような素振りを見せだすと。。。。。
「メグっ!お母さんに何てことするの!!!」 バシッ!とお尻に手が飛び、首を竦めるメグ。。。
こうなると、もうメグにとっては修羅場です。不穏な空気を察知したリコは、既に別室に自主避難。
長閑な昼下がり....「まあ、順子さん、子供たちにお説教かしら?」と思いきや。。。
だぁれも居ないリビングで爪きり片手に、小さなメグを相手に1人でカッカしている主婦1名。
端から見ると、何とも異様で、笑える光景でしょうね(^^ゞ。
でも...どうしてこんなに爪切りが嫌いなのでしょう。 ハァ〜...また来月も、バトル!です。
レスカの特技
レスカの特技は、犬舎のフェンスの戸はもちろん、家中の引き戸・ドアを開けることです。
フェンスの戸は鼻で簡単に開けるので、普段はベルトで2重にロックしています。
部屋の中のドアは、足を掛けてバーを下げそのまま押して開けます。
サッシも後ろ足で立ち上がると、器用に前足に体重を掛けながら滑らかに滑らせて開けるのです。
部屋の中で飼っていたとき、トイレやお風呂に突然ぬーっと入ってきては家族を驚かせていました。
教えたわけでもないのに、じーっと見ていて覚えたのでしょうか。。。
おっとりさんのレスカですが、やるときはやるのです?!。
でも、この特技は頻繁に披露されるものではありません。
敷地を囲った3ヶ所あるフェンスの戸には、出入りに不便なのでベルトはしていませんが、
普段、庭に出していても勝手に開けて外に出ることはしません。いつまででも遊んでいます。
やろうと思えば簡単なのに、そこがレスカの偉いところ(^^)v レスカは、ちゃんと「TPO」を わきまえているのです。
レスカの番人!?
今から約3年前、レスカがやがて1歳の誕生日を迎えようとしていた時の出来事です。
いつものように夕方、レスカとマラソンに行った主人が、帰ってくるなり言いました。
「まいったよ、今堤防でレスカの番人をしてきた。。。」
「番犬?ん?番人?えっ、何それ。」それはこういうことでした。。。
2.3キロ走った後、誰も居ないのを確認して広い河川敷にレスカを放して遊ばせていると、
痩せて目つきの悪〜い野良犬が2匹、近くを通りかかりました。
2匹を見つけたレスカが遊ぼうと尻尾をフリフリ傍に行くと、
そのうちの1匹が「うーっ!」と唸り声をあげレスカに飛び掛ってきたのです。
驚いて逃げるレスカ、追いかける野良犬。。。
主人は、「こらぁー!」と血相を変えてリードを振り回し、野良犬たちを追い払ったのだそうです。
体も大きく見るからに強そうなレスカ。。。方や、痩せてレスカよりふた周りも小さな野良犬。 なのに.....。
「やれやれ・・・TVのようにはいかないなぁ。こんなはずじゃなかった。。。
レスカのやつ、主人を守るどころか、こっちが守ってやる立場だよ。」
必死の形相で野良犬を追いかける自分の姿を思い返し、情けないやら可笑しいやら、苦笑いの主人。。。
敵意や悪意というものを微塵も知らない、お人よしのレスカならではのエピソードです。
そんなレスカも、お産を経験してから少し変わりました。
普段は極めて友好的で、相変わらずのおっとりさんですが、もう以前のようではなく
相手に敵意があると見て取ると微動だにせず、背中の毛を立ててじっと見据え、
バシッ!と構えるようになりました。まるで別人のような迫力です。
やはり「母は強し!」といったところでしょうか。もうレスカに「番人」は必要ないでしょう。
反対に今度は頼もしい「番犬」として、いざという時、私たち家族を守ってくれるはずです。 ねっ!レスカ!(^^)v ♪
初めに出会った人で
主人が子供の頃から夢見ていた、ボクサーを飼うこと。
我が家でその夢が実現しようとしていた時、私達には犬を飼うことについて、
犬に対する愛情以外に、何も知識はありませんでした。
毎日散歩や運動に出かけ、被毛の手入れをし、栄養バランスのいいドッグフードを与える.....
それさえ怠らず、愛情を持って育てていけばいいと思っていました。
短毛種のボクサーには、寒い時期はヒーターが必要なことも、
子犬のうちから引き運動で走らせることの危険性も、何も知りませんでした。
無知であるということは、恐ろしいことです。
決して悪気はないのに「知らなかった..」がために、愛犬を不幸な状態にしてしまうこともありうるのです。
レスカを迎えて初めて、そのことに気づきました。
そのことに気づかせ、ボクサーの...、犬の正しい飼い方を教えて下さったのは、レスカを繁殖したブリーダーさんです。
私たちは今でも、その方の教えを請いながら、最良の飼い主になれるよう心がけています。
私たちはレスカを通じて初めに出会った人が、
豊富な経験と知識を持った素晴らしい方だったということに、心から感謝しています。
お陰さまでこれまでレスカ・ポルダ共に、足を狂わせることも病気をすることもなく元気に成長しましたし、
レスカの子犬出産後も、1頭も欠けることなく元気な子犬たちを送りだすことが出来ました。
犬は、貰われていった先でその後の「人(犬?)生」が左右されますが、
私たち飼い主も、犬を通じて最初に出会った人次第で、その後の犬との暮らしが、大きく変わっていくのだろうなぁ....
と考える今日この頃です。
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