レスカと食パンと青いリード

皆さんのお宅でもそうでしょうが、我が家のボクサーたちは、主人が「ハウス!」と言うと、それまでど
んなに遊んでいても、さーっと犬舎へ入っていきます。
ところが、私や娘が「ハウス!」と言うと、ポルダとグレーテルは言うとおりにハウスしますが、レスカ
だけはいつも言うことをききませんでした。いつも穏やかで大人しくて、なんでも分かっていて思慮深
いレスカが、唯一、「ハウス!」だけは私たちに従わないのです。
「レスカ、いけないでしょ!ハウスしなさい!」声色を変えて厳しく言ってもダメ。
「座れ!」と「待て!」をさせておいてリードを掛けようとしても、近づくと鬼ごっこをするようにピョンピョ
ン飛び跳ねて逃げ回ります。見透かされているのですね(^^ゞ 私や娘たちが大きな声を出しても、打
つ振りをしても、賢いレスカは「本当に怒るわけはない」とわかっているのです。
そんな時どうしていたかというと、 ”食パン” と ”青いリード” の出番です♪
ボールを投げて ”持って来い遊び” をしたあと、”食パン”で釣って犬舎へ誘導するか、散歩用の青
いリードを着けて西側の田んぼ道を少し歩いて、そのまま犬舎へ入れるか.......。
レスカは食パンが大好きでした。煮干や犬用ビスケットでは最初のうちは誘導に成功しても、その後は
見向きもしなくなるのに、目の前にちらつかされる食パンの誘惑にはいつも負けていましたから(^.^)
それから青いリード。レスカは、主人と走るときはチョークチェーンと皮のリードを着けていましたが、私が散歩するときは、手に柔らかいナイロン製の青いリードを着けてい
ましたので、私が青リードを手にすると、「お母さんと散歩に行ける」と思っていたのでしょう。

ここ1年ほどは特に後足が弱っていたため、家の前の田んぼ道を西側の突き当りまで歩
く、ほんの10分足らずの散歩でしたが、レスカはそれを楽しみにしていたようです。
普段は、いつもなんでもポルダとグレーテルに譲ってばかりのレスカでしたから、レスカ
にとってその数分間は気兼ねなく私たち家族を独り占めできる、嬉しい時間だったのかも
しれません。
そんなレスカでしたが、ここ2〜3ヶ月は私たちが食パンと青いリードを持ち出す場面が減
り、フードを食べ、排泄を済ませると、自分でさっさと犬舎へ入る日が増えました。
そんな時はポルダとグレーテルを庭に出したまま犬舎の扉を閉め、散歩の代わりに犬
舎でレスカと二人の時間を持ちました。
話をして撫で撫でして、勿論、大好きな食パンも食べさせて(^_^)v
あの日も仕事の帰りに、私はスーパーでレスカのために食パンを買いました。
それがお通夜のお供え物になってしまうなんて思いもせずに。
レスカを埋葬するとき一緒に毛布に包んだのは、レスカが大好きだった "食パン" と "青いリード" でした。
2008.1.28 |
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七 夕

今日は七夕。
昨日、南九州地方の梅雨明けも宣言され、朝から快晴です。
笹の葉さらさら 軒端に揺れて お星様きらきら 金銀砂子
五色の短冊 わたしが書いた お星様きらきら 空から見てる.....
小学生の頃、月に一度の音楽集会で7月に歌うのは、決まってこの歌でした。
この時期、スーパーの店先に立て掛けられた笹飾りを見ると、自動的にこのメロディーが頭の中を駆け巡ります(*^^)v
それと同時に、まだつたない大きな平仮名で書かれた、数年前の2枚の短冊の文字が.....。
子供たちが小学生だった頃、地区の子ども会の恒例行事として、親子で公民館に集まり七夕飾りを作っていました。
役員のお父さんが切ってきてくれた大きな笹竹に、色紙で作った様々な飾りを付け、子ども達が最後に思い思いの願い事を短冊に書いて、紙縒りで結びます。
「ピアノが上手くなりたい!」 「テストで100点取れますように!」 などという可愛らしい願い事から、 「大金持ちになりたい!」 「プレステの新しいソフトが欲し
い!」 「おこづかいを増やして欲しい!」 といった、いかにも現代っ子らしい お願いを書いた短冊があちこちにぶら下がっている中で、私はたどたどしい平仮名で書
かれた短冊に目が釘付けになりました。
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「おとうさんとおかあさんが、げんきでながいきしますように。」
「おねえちゃんたちと、いつまでもなかよくできますように。」
これを書いたのはFさん一家の3人兄弟の末っ子で、当時、1年生になったばかりのK君でした。
微笑ましい.......というより、感動しました。たった7歳の幼い子が、自分の欲することより家族の健康と幸せを願う
なんて.....。とかく物質主義になりがちな現代、k君の純粋で優しい気持ちに、心が洗われるような気がしました。
いつもはにかんだ笑顔で、ちょこん!とお姉ちゃんの隣に座っていたお行儀のよいK君。にこやかで穏やかなご両親に、二人の優しいお姉ちゃんと共にたくさんの愛情を
受け、温かい家庭で育ったK君だからこそ、素直に自然に書けた文字なのだろうと思いました。
残念なことに、当時のK君の七夕の願いは叶いませんでした。
K君のお父さんは、昨年、不慮の事故でお亡くなりになりました。お通夜の席で遠くからK君を見た時、私はあの時の短冊が思い出されて涙が止りませんでした。
後日、K君のお母さんお会いしたとき、その時の事と共に「優しいお子さんがいらして、お幸せですね。」とお話ししたら、静かに笑っておられました。
今日は七夕。
今年もスーパーの店先に大きな笹竹が据え置かれ、色とりどりの笹飾りや短冊が下がっています。みんなどんな願い事をしているのでしょうか? (^_-)-☆
2008.7.7 |