2003.6月
ポルダの出産日記

 ポルダが産んだ、一人娘・グレーテル。

 その健やかな成長の記録です。

     
4月12日 出 産

ポルダの4回目の出産は、11日夜半から始まりました。過去3回の出産は全て難産でしたが、今回もそうでした。

陣痛が弱く、自力では産み落とすことができませんから、陣痛に合わせて、手で仔犬を引っ張り出さざるをえない状態でした。

どんなに手を入れられて引っ張られても、ポルダは呻き声ひとつ上げずに、本当に我慢強く陣痛と出産の痛みに耐えました。

「ポーちゃん、偉いね!もう少しよ、頑張って!」.........見守っている私のほうが辛くて、その健気な姿に胸が痛みました。


翌12日夕方まで、長い時間をかけてポルダは3頭の雌を出産しましたが、元気に産声を上げたのは1頭のみ。

1頭は死産。もう1頭は仮死状態で生まれながら、懸命の蘇生術の後、呼吸を回復したものの、1時間後に死亡しました。

↓↓↓そうして生まれた仔犬がこの子です。
グレーテル(雌・480g) Gretel v. Freuda Ein


グレーテルは、驚くほど元気な仔犬でした。

生まれたその日から、一度お乳を咥えるとポルダが立ち上がっても離しません。お乳を咥えたまま、ぶら下がっています。

ポルダに執拗に舐めまわされ、転がされようと咥えたお乳は離しません。本当にたくましい子です。

この子はきっと、死んでしまった仔犬たちの分まで、強い生命力を授かって生まれてきたのかもしれません。


私たちは前回に引き続き、またもや2頭の仔犬を天国へ見送ることになってしまいました。

今までの私なら、どうしてやることも出来なかった無力さを悔やみ、後悔と悲しみに暗く落ち込んでしまうところですが、

前足で力強く交互に乳房を押さえながら、チュウチュウ音を立てて無心にお乳を飲んでいるグレーテルを見ていると、

不思議と元気が沸いてきます。そして、同じ状況で生まれたファルコの時のように、「また死んでしまったら?」という

悲観的な考えに囚われることもなく、とても楽な穏やかな気持ちで、安心して見守ることが出来ます。

この逞しい子が、どんなボクサーに育っていくのか......グレーテルのこれからの成長がとても楽しみです♪



今回の出産でも、私たちの恩師であるフェルスフェルト犬舎のご夫妻には、大変お世話になりました。

心身共にこんなに大変で、困難極まりないポルダのお産は、お二人の適切な判断と介助無くして、とても乗り切れるもの

ではありません。毎回難産であるため、これ以上ポルダに出産させることを躊躇していた私たちに、ご夫妻は

「私たちが付いているから大丈夫!何かあったら、いつでも飛んでいくから。」と、快くクロードとの交配を勧めてくださり、

その言葉どおり、出産前後は昼夜を問わず駆けつけ、ポルダとグレーテルを見守ってくださいました。本当にありがたいこと

です。私たちは、ボクサーを通じて初めて出会った方が、こんなに素晴らしいご夫妻であったことを、心から感謝しています。


また、ポルダの出産に関して、励ましや心配のメール・お電話を下さった皆さん、本当にありがとうございました。

長時間に亘る出産でしたが、ポルダもグレーテルもとても元気です。いただいたメールが多数ですので、全ての方々にお返事

を差し上げるには少し時間がかかると思います。どうかお許しくださいませ m(__)m



4月14日 搾 乳

昨日の夕方、グレーテルの断尾をしました。出血も少なく、傷口の経過も良好です。

あれだけの難産だったにも関わらず、毎回、ポルダの回復力には目を見張ります (+o+) 食欲旺盛!お乳の出も凄い!

......ということで、早速、昨夜から搾乳を始めました。産後2日目だというのに、搾るとピュッと飛ぶんです!ペットシーツ1枚分の

お乳を搾りました。そして、さらに今日は凄かったです。片方を搾っていると、下になっているもう片方の乳房から、お乳が滴り落

ちるのです。一日中お乳を咥えているとはいえ、小さなグレーテルが飲んだくらいではとても追いつきません。

結局、搾り終えるのに一時間かかり、朝晩合わせてペットシーツ4枚が、ポルダの貴重な初乳を吸い取りました (>_<)